標高差:786m

2010年04月25日(当時60歳)


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長野県茅野市豊平
登り:3時間35分(最高峰の西天狗まで)
下り:2時間21分(西天狗から)
トータル:6時間03分 (休息時間含む)
ウィキペディアから
  八ヶ岳連峰は夏沢峠を境に南側を南八ヶ岳(狭義の八ヶ岳)、北側を北八ヶ岳と呼ぶが、天狗岳は
この北八ヶ岳の最高峰である。 山頂部は300mほどの間隔を置いて東西に分かれ、西天狗岳と東天狗岳と称する。 標高が高いのは西天狗岳である。
北八ヶ岳はなだらかな山容と深い針葉樹林、点在する湖などに特徴があるが、天狗岳はその中にあって唯一、南八ヶ岳に近い険しい山容である。
Road Map :中央道を諏訪ICで下りて、県道191号線を東進し、唐沢鉱泉に向かう。
Route Map:唐沢鉱泉を基点に右周りに黒百合ヒュッテ、東天狗、西天狗を巡る。
西天狗 第二展望台 第一展望台 枯尾の峰分岐 唐沢鉱泉
8:42 9:14 9:39 10:21 11:03
日本二百名山』 北八一の大展望山。
アイスロードは一過性
  今日は登り下りのアイスバーンで難儀したが、これは先週の温暖と今日の冷え込みが作らせたもので、1〜2週間も経てば、どろどろ道に姿を変えると思われる。 まぁ、一番条件の悪い時に来てしまった感じだ。
登山道が頂けない
  高山帯に抜けてからの展望の良さは特筆もんであるが、登り下りの樹林帯に覆われた登山道は見るべき物が何もなく、ただ、だらだらと長いだけで退屈極まりない。
ヒカリゴケ
  唐沢鉱泉の裏に”ヒカリゴケ”があるとのことで、裏山を探してみるが、それらしき物が見付からなかった。
昼間の中央道を走るのは楽しい
  天気の良い日に中央道を走ると中央アルプス、南アルプスの山々を見ることが出来、楽しく
ドライブすることが出来る。 特に残雪の季節は山が美しい。
唐沢鉱泉 渋の湯分岐 黒百合ヒュッテ 東天狗 西天狗
5:00 6:17 6:52 8:05 8:35
139天狗岳 (2,646m)
県道191号線から見た ”八ヶ岳連峰” 天狗岳の位置に関しては自信無し。
駐車場のトイレは簡易トイレではあるが、これが良く出来ていて、ドアを開けると電気が付くし、バイオなので臭いもしない。
唐沢鉱泉前の無料駐車場(下山後撮影)は40台程停められるスペースがあり
綺麗なトイレもあった。 ここで前泊としたが、標高は1,860mあり、
晴れの放射冷却で早朝の外気温は−6℃、車内の温度で−1℃の冷え込みだった。
勾配は緩いのでしばらくはアイゼンを装着せずに頑張る。
気温は−6℃であるが、風がないので寒くはない。
写真を撮ろうと手袋を脱ぐと指先が痛いほどに冷たくなる。
登山道に入ると行き成りアイスバーンの道となる。
どこまでも残雪とアイスバーンが続くので44分歩いた地点で
アイゼンを装着する。 最初から着けておけば良かった。
展望のまったく利かない樹林帯の中をジグザグに
進んでいる様であり、勾配はいつまでも緩いままだった。
1時間17分にて ”渋の湯分岐”に着き、
予定通りに ”黒百合平”へ進路を取る。
細い枝には細やかな樹氷が見られた。
1時間52分にて穏やかな登りのまま”黒百合ヒュッテ”に着く。
ここで高山帯に入り展望が一気に開ける。 テント泊をしている人に
インタビューすると今朝は−16℃まで冷え込んだらしい。
他に、ヒュッテにも宿泊客が居る様だった。
悪い癖が出て、登山道を外れて雪山を直登するが、昨年の様に迷子になると困るので
登山道に戻る。 ひと登りすると眼下に ”天狗の奥庭”と呼ばれている池塘群が見られた。
時期的には過ぎているだろうが、青空に輝く樹氷が見れた。
先を見ても誰も歩いていない。 どうも今日のトップバッターに
なってしまった様だ。 道を知らないので誰か先を歩いていて
くれるほうが良いのだが・・・
東側には凄い絶壁が見えたが、今歩いている尾根もあんな風に
切れ込んでいるのかも知れない。
尾根筋には昨日の足跡が多数あり、足跡を辿って行く。
高度を稼ぐに従い、展望はどんどん広がっていく。 特徴のある
”蓼科山”を始め、遠景ではあるが北、中央、南のアルプスが望めた。
小さいながら雪庇があるので、崖側には寄らない様に登って行く。
登っている時点ではどこが ”天狗岳”なのか、まったく知らなかった。
下から見えた岩峰のピークを天狗岳と思い登ってみるが・・・
”岩峰ピーク”とは名前が付いていない様なので仮称である。
雪の載っていない岩峰をアイゼンを付けたまま這い上がるが、
ここは単なる岩峰だけであり ”宝剣岳”の様に名のある岩峰
ではなかった。 くたびれ儲けでがっかり!
岩峰ピークのてっぺんから見た、登って来た尾根筋。
岩峰ピークから見た ”東天狗岳”と最高峰の ”西天狗岳”。
八ヶ岳の ”赤岳”と南アルプスが後ろに控えている。
3時間05分にて ”東天狗岳”(2,640m)に着く。
山頂には誰も居らず、岩にカメラをセットして自分撮りをしておく。
”東天狗岳”の山頂から天狗岳最高峰の ”西天狗岳”を見る。
後ろに白く見えているのは中央アルプスと北アルプス。
'02年に赤岳に登った時、中岳に登るのにも足に来ていて、阿弥陀岳には這う様に登ったのを記憶している。
あの時には阿弥陀岳から天狗岳を見ていたんだろうが、当時、山名の知識はまったくなかった。
一応てっぺんには登ったので ”岩峰ピーク”を撮っておく。
北アルプス手前の穏やかな山は ”霧ヶ峰”である。
”東天狗岳”にぞろぞろとハイカーが登って来たので
早々に ”西天狗岳”に向かうことにする。
日当たりが良い為か ”西天狗岳”の斜面の雪は緩み、すごく歩き易かったが、斜度は結構あり振り向くと怖かった。 あの”岩峰ピーク”には
”天狗の座椅子”とかの名前を付けて欲しいものだ。(未練がましい)
”西天狗岳”の山頂には反対側から登って来たハイカーが一人見えた。
富山からのハイカーで、この後、しばし話し込む。
3時間35分にて天狗岳最高峰の ”西天狗岳”(2,646m)に着く。
富山のハイカーと写真の撮りっこをする。
”西天狗岳”からも360°の大展望が得られた。
”八ヶ岳”にも再度行きたくなってくる。
これから下山する ”西尾根”を見ると、途中には何度かの登り返しがあるようだ。
薄っすらとではあるが ”諏訪湖”も見えている。
下り途中から振り返り ”西天狗岳”を見る。
樹氷がキラキラと綺麗だ。
鞍部まで下り、登り返しの尾根を見る。
パッとはしないが樹氷が華を添えていた。
登り返しをすると下山32分にて ”第二展望台”と表示された
展望所に着く。 見えている景色はこれまでと変わらない。
再度、振り返り ”西天狗岳”を見る。 ”西天狗岳”を少し下った
個所から樹林帯となり、展望の利かない詰まらない道が続く。
”西尾根”側も樹林帯の下のアイスバーンの道が続く。
前方に中央アルプスを見ながらの穏やかな道が続く。
下山57分にて ”第一展望台”に着く。 標高も下がり、こちらの展望は大したことはないが、登り時に見ると感激するものと思われる。
下るに従い、アイスバーンはどんどん酷くなってくる。
既にアイスバーン以外の道は無い状態となる。
気温はまだ−1℃、今日は一日冬日かも知れない。
ストックも効かないカチコチのアイスロードではあるが、勾配が
緩いのでアイゼンでカツカツと普通に下っていくことが出来た。
1時間39分にて ”枯尾の峰分岐”を過ぎてからは一転して歩き易い残雪の道となるが、これも長くは続かず、再びアイスロードに戻る。
沢に出て残雪が少なくなったのでアイゼンを外し、
少し歩くと ”唐沢鉱泉”に戻った。
”唐沢鉱泉”に戻り下山2時間21分、
コースタイム6時間03分にて天狗岳を終える。
水の綺麗さとコケ庭にも見える小さな池は名所にもなりそうで
あるが、何の表示もなかった。 これに見入ったのは俺だけ?
唐沢鉱泉の向かいに泉源の様な水が流れており、
そこの溜まりに、不思議なコケが綺麗に茂っていた。
てんぐだけ
橋を渡り ”黒百合平”側への登山道に入って行く。
充分明るくなった5時丁度に駐車場を出発する。
唐沢鉱泉の前に ”西天狗岳”への道標があった。
薄暗い樹林帯を見上げると雲一つ無い青空が広がっていた。
この天気が最後まで持つ様に祈るのみ。
バックに控える ”八ヶ岳連峰”は左から ”赤岳”、”中岳”、”阿弥陀岳”に間違いないと思う。
唐沢鉱泉の源泉に生えるコケを見学する。
2024年3月11日改定